学校長挨拶

原田泰宏

 

 啓明学園は、明確な理念と教育方針に基づき、創立以来世界に羽ばたくグローバルな人材を育む環境に徹底してこだわっております。
 昨今、ますますボーダーレス化が加速する世界情勢だからこそ、「多様性」や「共生」といった言葉の持つ意味を深く理解し、その実現に向けて問題解決力やコミュニケーション力を、自然と養う環境が今の教育現場には必要だと考えております。1940年に開校して以来、創立者三井高維先生の教育精神は、時代の変革に流されず現在まで脈々と受け継がれています。「広い視野のもと、豊かな人間性と独自の見識を持ち、世界を心に入れた人を育てる」という学園理念は、まさに今の国際社会で求められている人材であり、本学園の使命であります。
 様々な文化や価値観を理解し受け入れることは、決して一朝一夕にできるものではないと思います。相手を知るためのコミュニケーションを心がけて、様々な文化、価値観、考え方に触れてみることから、第一歩が始まります。本学園には、全生徒の3割以上が帰国生をはじめとする「国際生」も在籍されていますので、どの生徒の方々にとっても過ごしやすい環境づくりはもちろんのこと、様々な文化や価値観があることを自然と認識し理解できる人間性が育まれる環境が本学園の大きな特色の一つです。そして、このような環境のもとで自分ならではの意見を持つきっかけ作りや生徒各々のオリジナリティ溢れる意見を共有する機会が本学園の教育カリキュラムや行事には多くあります。生徒の挑戦する姿勢を後押しし、力強くサポートする体制が整っております。特に、本学園のリベラルアーツ教育は中高生のグローバルスタンダードな力、すなわち基礎学力と発展的理解、思考力を育て、幅広い知識と深い洞察力をもとに、新たな自分を発見しつつ、自らの希望に向けた進路に進んでいく教育プログラムです。
 また、本学園はキリストの教えや価値観をもとに、相手の心情を察する共感力、思いやりある声がけや振る舞いのできる「正直・純潔・無私・敬愛」の心を育むことが全ての教育の根底にあります。本学園が誇る広大で豊かな自然に囲まれた地で、のびのびと学園生活を過ごされながら、生徒や教職員皆との関わり合いの中で学ぶ、大切な「個」としての自分と相手を知り、多様な「個性」を互いに認め合う姿勢の礎となるのが、豊かな人間性を育む本学園の心の教育なのです。
 創立時から75年間受け継がれてきた伝統あるオックスフォードスタイルと啓明ブルーを大切にしながらも、次世代を担う若者たちにふさわしい新しいデザインの制服着用も始まり、より生徒の皆さんが生き生きと学び、国際社会で将来活躍されるステージへと力強いサポートができるよう、今後も教職員が一丸となって邁進して参ります。

 

中学校高等学校校長 原田 泰宏
Principal HARADA YASUHIRO