お知らせ

NEWS & TOPICS

グローバルスタディーズ

 啓明学園高等学校は2014(平成26)年度にSGH(Super Global High school)Associate校として文部科学省から認定されました。以来その活動を積極的に進めながら、2016年4月には教育課程を改訂し、各学年にグローバルスタディズの授業を正課として週1時間設けるに至っています。
 高校でのGlobal StudysⅠ~Ⅲに加えて、中学3年にも前段階としてGlobal Studys0を週1時間設けています。中学校高等学校教育を一貫する柱に育てるため、中学1年・2年でもその準備学習を行うなど、学校を挙げて取り組んでいます。
グローバルスタディズでは、高校1年・2年は文化祭「啓明祭」を学習成果の中間発表の場として位置づけています。本年度はSGH-A指定から3年目を迎えていることも合わせ、全国のSGH関連校や近隣の中学校・高等学校に案内状を郵送して来校をうながし、指導と助言を要請しました。
 また、グローバルスタディズの中に、日本文化への理解を養成する取り組みとして「ジャパンスタディズ(Japan Studys)」を設けています。グローバル人材を育成する上で不可欠な「自文化理解力」を深めるための学習です。今回は、10月6日に行われた「日本文化、所作の学び」の授業の様子もお知らせします。


(1)「グローバルスタディーズ」研究発表会
 9月30日(金)と10月1日(土)にスーパーグローバルハイスクールアソシエイト校(SGH-A)としての取り組み状況を中間報告するため、研究発表会を開催しました。高校生徒全員の研究課題を展示すると共に、大教室では代表の生徒によるプレゼンテーションが行われました。
 高校1年生の発表テーマは、「日本の貧困問題」「アメリカの肥満について」「アメリカの黒人と白人の格差」“How to Reconstruct Cambodian Education System”についてでした。
 高校2年生は、「なぜチベットは独立できないか」と「貧困国における貧困の現状と解決策」でした。
 高校3年生は、選択授業「国際理解」の生徒が、実際に世界のために行動している以下の4つのプロジェクトについて発表しました。内容的説明を少し加えておきます。


①Culture Scrub
 グローバル化する世界の中で、私たちは他国に対して悪気はなくてもいつのまにか思い込みや誤解を抱いてしまうことがあるので、(日本も含む)他国の本当の姿を自分たちで学ぶと同時に、興味のある人々へはFacebookやTwitterを通して情報提供をします。
 関心を抱いている国、地域を教えてもらえれば、そこに在住中、あるは在住経験のある人を探し、その人から得た情報(文化、生活習慣など)を生徒の手で通訳(英語、中国語、韓国語、日本語、ドイツ語、スペイン語が可能)して提供します。
 小さな誤解の一つひとつを解き、知識を増やすとともに、他国に対するイメージを誤解のない正確なものにしていくことが、今の世界で一人ひとりに求められていることであると考えて行動します。

②Stitches for Riches
 カンボジアと日本が共に豊かになれるようにという願いがこめられた裁縫プロジェクトです。このプロジェクトは、カンボジアの貧しい地域の家庭に対してフェアトレードを通して教育支援をするものです。カンボジアから届いた巾着袋に紐を通すボランティアを行っています。この活動に加えて、学園とカンボジアの絆を深めていくことを目的として、“Stitches for Riches”を立ち上げました。
 カンボジアのお母さん達に、学園で生徒達が使用する聖書讃美歌を入れる袋やペットボトルの袋、お弁当を入れる巾着、ランチバッグ等を作ってもらい、戻って来た製品に飾りを付け加えて、本校の文化祭で販売するという活動です。出来上がった製品は、啓明祭のバザーや模擬店で販売し、収益金をカンボジアのお母さん達に賃金として送り、未就学児童の通学を可能にしています。

③Tareto Maa
 ケニア共和国マサイ族出身の少女達が教育を受けられるように、「NPO Tareto Maa」を通して支援しています。少女の住む地域では、女の子であることだけで社会の底辺に置かれ、早すぎる結婚や家事労働を強いられ、学校へ行くことが難しかったり、十 分な食事を与えられなかったり、普通の生活を送ることすら困難な状況に追いやられています。「NPO Tareto Maa」は、避難して来た少女たちを保護し、教育が受けられるように支援しています。
 このNPOを通じて4年前から、1人の女の子ルースちゃんの授業料の支援を行い、併せて、学校の子供たちに文房具を送る活動をしています。ルースちゃんとの文通により、ケニアの女の子が置かれている現状や女子教育の大切さを学び、この現状を回りの人々に少しでも知ってもらおうと活動しています。

④こもれびプロジェクト
 人の目に触れず、人権侵害のために苦しんでいる人々にスポットを当て支援したいという思いを込めたプロジェクトです。日本が、意外にも人身売買大国であることを統計で知り、この現状を少しでも改善するために、自分たちに出来ることから行動に移しています。
 学校の国際教室の前に紫色の本箱を設置し、古本を学校の生徒や先生から集めて、買取査定額をNPO法人ヒューマンライツ・ナウに送金しています。
 〔ヒューマンライツ・ナウ(Human Rights Now, HRN)は、日本を本拠とする、日本で初めての国際人権NGOです。世界で今も続く深刻な人権侵害をなくすため、法律家、研究者、ジャーナリスト、市民など、人権分野のプロフェッショナルたちが中心となり、2006年に発足しました。ヒューマンライツ・ナウは、国際的に確立された人権基準に基づき、紛争や人権侵害等のない公正な世界をめざし、国境を越えて人権侵害をなくすための活動をしています。〕
IMG_5909
グローバルスタディーズⅠ 高1代表 Culture Scrub

IMG_5913
グローバルスタディーズⅡ 高2代表 Stitches Riches

IMG_5968
高3国際理解代表 Tareto Maa

IMG_5974
高3国際理解代表 こもれびプロジェクト

(2)「日本文化、所作の学び」授業
 10月6日(木)の5時間目に、高校1年生のグローバルスタディーズIの授業を北泉寮で行いました。グローバルスタディーズでは、年に3回日本文化を学ぶ機会があります。今回は、立ち居振る舞いというテーマで、正座の仕方、立ち方、歩き方、お辞儀の仕方、座布団の座り方やふすまの開閉について学びました。
  生徒の感想を紹介します。
 「今日の授業でたくさんのことを学びました。日本の文化を学ぶ機会はあまりないので、良い体験でした。映画などでは、よくふすまを開けるシーンを見ますが、実際に体験してやり方を学べて良かったです。そして、畳の歩き方では、初めなぜ音をたてて歩くのか分かりませんでしたが、理由は他の部屋にいる人達に歩き終わったことを伝える意味があったと知って、一つひとつの所作に籠められた意味付けについて理解ができました。わずか1時間の授業でしたが、たくさんのことが学べ、とても有意義な授業でした。
2
立ち姿

6
歩き方

5

8
障子の開閉