はらだ校長先生のWeblog#2

学校だより

緊急事態宣言が日本全国に拡大され、皆さんも不安な毎日をお過ごしのことと思います。創立者三井高維先生ご夫妻が創立された啓明学園も、この80年の歴史の中でかつて経験したことのない困難に教職員一丸となって立ち向かっております。当たり前の日常が当たり前でなくなる、思ってもみなかった日々を送っている私たちですが…。あらためて、私たちも共にこの難局を、祈り合いながら助け合いながら頑張って乗り切りましょう。
さて、皆さんにお会いできず寂しい毎日ですが、その中で新しく発見したものがあります。それは、校長室の窓から見える金明竹のタケノコ(竹の子)の生長で、啓明生ととても似ているところがります。
①『成長のスピード』~ぐんぐん伸びる存在~
真竹は1日(24時間)に約121cmも伸びたという記録があるそうで、タケノコは約3ヶ月で大人の竹になります。「竹博士」の故上田弘一郎・京大名誉教授(著書『竹のはなし:PHP研究所』)は「竹は、どの節間(節と節の間)にも生長帯があり、各節間生長の合計が全体の大きさとなります。また昼も夜も1日中休みなく伸びています。さらに生長を助けるものに竹(タケノコ)の皮があり、生長の促進物質(チロシン、カイネチン、ジベレリンなど)がある。」と説明されています。
一年一年、絶え間なく成長を続ける啓明生の皆さんとそっくりですね。
②『地中で育つ』~生長のために準備する存在~
春先に3ヶ月あまりで大人の竹に成長するように見える竹は、実は前年度に地中を這うよう地下茎の節部に「芽」がでて、繁殖します。その芽は、温度や水などの一定の条件が満たされた時期になると、タケノコとなって伸長し始めます。芽が出る時期は竹の収穫する前年の夏です。前年の夏の暑さと程よい雨で今年の生長は決まります。実は、人の目には見えないところが、一番大切なのかも知れません。星の王子様(サンテクジュペリ)の言うように「大切なものは目に見えない」。ぐんぐん伸びるために、目に見えない部分での努力が、啓明生の皆さんにも求められていますね。
③『地下茎で結ばれている』~結ばれている存在~
「竹林の竹は、地上では1本1本独立しているように見えますが、じつは土中の地下茎にからだつづきに連なっています。そして年齢の違う地下茎が、からだつづきで家族的な集団となっているのです。」と説明されています。人間は、どんなに偉い優秀な人でも、だれも一人では大人には成長できません。皆さんは決して一人ではなく、助けあい、支えあう仲間と本当はいつもつながっています。
④『天に向かって真っ直ぐ伸びる』~天に向かう存在~
上田博士は「こんなに伸びる植物は、永年生植物では竹以外にないであろう。竹はまさに世界一の伸びぶりといえる。」と述べておられます。
毎年、皆さんの成長の早さにびっくりしますが、これからも天に向かって真っ直ぐに正直に伸びていってほしいと願っています。