授業の内容
日本語国語
教科の特徴(中学)

中高6年間を通じ、さまざまな文章に触れながら、豊かな感性、論理的読解力を育みます。また、表現分野の取り組みを通じて、国際社会で活躍するために必要となる思考力や発信力の向上を目指します。3学期には、日本語のスピーチコンテストである「私のメッセージ」を行っています。このコンテストには、中高6学年の全員が授業で行うクラス予選に参加し、自分の考えを発表することの楽しさや難しさを経験します。
基礎確立期【中学1・2年】
学力の基本を身につけるべき中学1・2年では、豊かな感性を磨くとともに、文章を正確かつ丁寧に捉えるための読解力、作品理解力を身につけます。週のうち1時間は「表現」の時間とし、自分の思いや考えをまとめ、適切に表現するための方法を身につけていきます。また、週に1度、漢字検定に準拠したテキストを用いて、7級〜4級(小学校の漢字の復習〜中学校での学習範囲)の漢字テストを行います。
学力伸長期【中学3年・高校1年】
基本をふまえ、力を伸ばしていく中学3年・高校1年では、基礎確立期に身につけた知識をもとに、多岐にわたる文章に触れながら、さまざまな人間心理や価値観や抽象的概念を正確に読みとる力を養います。古典作品の読解では、当時の人々の価値観や時代を経ても変わらない人間の本質に触れていきます。また、表現分野の取り組みでは、社会的事象を客観的にとらえながら、目的や場面に応じて適切に表現できる力を身につけていきます。
Lクラスでは、評論に特化したテキストを用いて、より深く読解する力やそれを説明する記述力を涵養します。
基礎確立期同様、漢字検定に準拠したテキストを用いて、4級から2級(中学校での学習範囲〜高校卒業程度の学習範囲)の漢字テストを行います。
自己発展期【高校2・3年】
これまで身につけた力をもとに力を伸ばし自己実現を目指していく高校2・3年生では、古今の多岐にわたる文章にふれながら、複雑な人間心理やさまざまな価値観、より複雑な抽象概念をもとに書かれた文章を、正確に読解し、論理的に思考する力を身につけていきます。高校2年の授業「エクスプレッションスキルズ」では、ディベートやプレゼンテーションを通して、自ら問題を発見、検証、解決し、それを発信する力の向上を目指します。その他にも、演習や小論文などの授業を設け、多様な進路に対応するカリキュラムを用意しています。
社会
教科の特徴

「覚える」ことだけでなく「考える力」を養う取り組み
中高6年間を通じて、社会的な事象の因果関係を論理的に思考し、発信する力を身につけ、自らの価値観を形成するために、基礎的な学びから社会への関心を高めていけるように生徒を導いていきます。
歴史上の出来事の因果関係を資料・史料を基に論理的に思考する力。気候や地形と、その地域の文化的な特色の関連性を図表から読み取り表現する力。政治的・経済的な出来事に、どのような思想的背景があるのかを考察する力。単なる知識の習得だけではなく、「論理的な思考力」「自らの思考を発信する力」を養成することが、社会科における学習の大きな柱の一つとなります。
数学
教科の特徴

中高6年間を2年ごとの3つのブロックに分け、それぞれに設定した方針のもと、基礎力の充実を図り、論理的思考力と問題解決能力を養います。
基礎確立期【中学1・2年】
新たな発見や、数学の面白さに興味を持たせながら、算数から数学への橋渡しをスムーズに行い、基礎・基本をしっかりと身に付けます。授業では算数からの継続的な内容、社会とつながる数学的内容、新たな数学的思考を交え、一般化・抽象化の考え方を育てます。
学力伸長期【中学3年・高校1年】
応用・標準・基礎の3クラス、あるいは4クラスに分けた習熟度別クラスを実施し、個々の適性や理解力に応じて、様々な事象を抽象化して考える力を育てます。授業では各クラスの習熟度にあった教材を使用し、年齢とともに身につく抽象的・論理的な思考力をより確かなものに育てます。
自己発展期【高校2・3年】
個々の進路に応じた論理的思考力と知識・技能を養います。理系進学生徒、並びに経済学などを志望し、数学的教養を深めたい生徒は、その専門分野で要求される、より高度な数学の概念を学習します。一方、一般の文系進学生徒には、教養としての数学的知識の習得を目標とします。
理科
教科の特徴(中学)

観察や理解を通して、自然現象を理解する力の育成
実験や観察を通して、自然の現象と向き合い、結果について考察した内容を発表しあうことで、理科の考え方や法則について理解を深めていきます。また、中学1・2年では「夏休みの自由研究」、中学3年では「課題研究発表」を行い、課題を自ら発見し、解決に向けて考察する力、科学に対するさらなる探究心や表現力を高めていきます。
教科の特徴(高校)
自然現象の理解を通して、科学的な視点から問題発見・問題解決ができる力を育成
高校1年では、高校理科全体の基礎内容を学び、高校2年からは進路に応じた選択履修となります。理系選択者は、各科目の専門性を高め、知識・理解を深めていきます。実験や観察の結果をまとめ、考察する過程を通じて、自然現象・法則の知識・理解を深めるとともに、結果を的確に分析、解釈し、導き出した答えを表現する力を養います。また、大学入試に対応する問題演習も行っています。
英語
教科の特徴

「読む」「書く」「聞く」「話す」の4技能だけでなく、「思考力」を加えた5つの能力をバランスよく育てることで、自分の考えを積極的に発信できる英語力を身につけます。日常生活の中で異文化に触れることができる啓明学園ならではのコミュニケーションを重視した英語教育を行っています。
充実した英語学習
啓明学園の英語教育では、一人ひとりの英語力に合わせてSpeaking・Reading・Listening・Writingの4技能を強化し、Thinkingを加え発展させていくことを重視します。また、英語を学ぶことを通して、異文化に対する理解を深め、豊かな人間性を育み、グローバル社会に活躍できる人材を育成しています。
習熟度別クラス
国際生の受ける国際クラスはHonoursとRegularの2クラス編成、一般クラスは中学が2クラス、高校は3クラス編成を採っています。
一般クラス(中学)
一般のクラスは、英語の授業を週6時間設けています。通常の授業は日本人が担当していますが、週1度ネイティブと日本人のティームティーチングによる英会話の時間を設けて、聞く力と話す力を強化しています。成績上位のクラスではNew Treasure(Stage1~3)と検定教科書を併用し、語彙力・読解力を伸ばせるような授業の展開をしています。また、3学期はPearson,Oxford,Macmillanなどの洋書を扱い、英語独特の言い回しや表現方法を学ぶとともに、物語を読む面白さを味わいます。
国際クラス(中学)
英語圏帰国生中心のクラスでは、ネイティブの教員による欧米のカリキュラムに沿った授業を展開しています。授業では欧米の文学作品に触れ、語彙や文法力の強化を図りつつ、さまざまなテーマに関してのディスカッション・スピーチ・ディベート・プロジェクトワークを行い、自分の意見を明確に述べる力をつける機会を設けています。
一般クラス(高校)
一般のクラスは、どの科目においても4技能をバランスよく伸ばす内容になっています。主にReading・Writingを伸ばすために「英語コミュニケーションI,II,III」「英語演習」と、SpeakingとListeningを伸ばすための「英語表現I」「English InteractionI,II」「英語会話」に分かれます。英語の文章や会話を通して世界のさまざまな出来事について考え、自分の考えを発信できるように、さまざまな形で取り組みます。成績上位のクラスではNew Treasure4〜5と検定教科書を併用し、幅広い分野の内容の英文に触れます。また、3学期はPearson,Oxford,Macmillanなどの洋書を扱い、英語独特の言い回しや表現方法を学ぶとともに、物語を読む面白さを味わいます。
国際クラス(高校)
英語圏帰国生中心のクラスでは、ネイティブの教員による欧米のカリキュラムに沿った授業を展開しています。授業では欧米の文学作品に触れ、語彙や文法力の強化を図りつつ、さまざまなテーマに関してのディスカッション・スピーチ・ディベート・プロジェクトワークを行い、自分の意見を明確に述べる力をつける機会を設けています。高校2・3年での選択科目 Media Studies I,IIでは、メディアリテラシーについて学び、英字新聞を発行しています。
英語行事
英語スピーチコンテスト

2月に行われる英語スピーチコンテスト(2015年度よりオリンパスホール八王子に於いて
初中高合同で開催)では、中学は4部門(暗唱・一般・国際 R・国際 H)、高校は3部門(一般・国際 R・国際 H)に分かれて身近な話題から国際問題に至るまで様々なテーマを扱いスピーチを競い合います。全生徒が取り組み、予選を経て本選に臨みます。年々一般の生徒のレベルが上がってきており、外部の審査員の方から高い評価をいただいています。この経験をもとに、全国レベルのスピーチコンテストに出場し、入賞する生徒もいます。
英語ディベートコンテスト
9月の啓明祭で行われる英語ディベートコンテストでは中3〜高3までの国際生が、あるテーマについてのディベートを行い、来校者から高い評価をいただいています。
外国語スピーチコンテスト

9月の啓明祭で行われる外国語スピーチコンテストでは、高2・3の外国語選択者(コリア語・中国語・フランス語)を中心に、多言語でのスピーチの発表を行っています。これまで、タガログ語・ロシア語・スペイン語・アラビア語・ドイツ語・インドネシア語など様々なバックグラウンドを持つ生徒達が自分達の母語で自分の意見を発表してきました。
グローバルスタディーズ
中学3年

世界の諸問題に向き合いながらその解決方法を探るために、2016年度から各学年で必修科目「グローバルスタディーズ0,I,II,III」(各1単位)を開設し、教科横断の平和学を中心とする探求学習が行われています。
本校では、高校でのSGHの取り組みへ接続するために、中学3年生の週1時間を「グローバルスタディーズ0(GS0)」と位置づけています。
GS0では、世界の諸問題の基礎的な知識を習得するだけにとどまらず、探求型学習で必要不可欠となるスタディスキルの習得を目指します。知の理論やロジカル・ディスカッションなども学び、知の獲得と知を生かす手法の獲得の双方を取り組みの主眼においています。
高校1・2・3年
世界の問題について基本的な知識を獲得するために、数多くある資料や情報をどう扱うかを学びます。また、日本の外から視点を知るために海外の文献などに目を通し、ディスカッションなどを通してその多面性に気付き、問題の解決策を探ります。そして自らの考えを日・英・中のいずれかの言語で文章化し、発表します。内容によっては、課題解決のために実際に自分で出来る範囲で行動に通します。これらを通して問題発見・課題解決力・解決実行力、論理的・批判的思考、多言語での情報発信力、多文化受容力、文章作成力、発信力、行動力などを身に付け、平和を築く「Peacemaker」を育てます。