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国際プログレスクラス:JSL算数 「平均」

国際プログレスクラスには、他の国で教育を受けて日本に帰ってきた児童、インターナショナルスクールで教育を受けてきた児童、家庭内で日本語以外の言語を日常的につかっている児童などが在籍しています。そのような子どもたちが、日本の算数カリキュラムでの学習に参加し、日本語で理解・表現していくため、どのようなサポートが必要かを模索しながら進めています。

5年生・6年生で「平均」の学習をしました。問題場面のイラストを見せると、「平均」という用語を何となく知っていて発言した児童がいたので、知らない人にわかるように説明してほしいと伝えました。

すると、「10という数があると5が平均」、「同じ量にすることだから平和ということじゃない?」、「あ、平等ってことか」のようなやりとりがはじまりました。ここで、問題場面のイラストに注目させて、「平均」とは、何をどうすればわかるかをもう一度聞いてみました。「平均を出すときは、数が一つじゃない」こと、「それぞれの量がバラバラであること」、「バラバラの数の真ん中はどれくらいかをさがすこと」など、話し合い、考えが深まっていきました。

平均とは、「バラバラの数や量をうつして(ならして)同じ数や量にすること」と子どもたちの言葉で説明することができました。なんとなくわかることを、誰に対してもわかる言葉にしていくことで、算数の学習内容とともに、用語の理解を確かにしていく姿が見られました。