学校長挨拶

はじめまして。2022年4月1日より啓明学園中学校・高等学校に校長となりました、大坪隆明(おおつぼたかあき)と申します。

歴史と伝統ある啓明学園で生徒たちと共に学び、教職員と共に働けることにとてもワクワクしています。どうぞこれからよろしくお願いします。

まず就任にあたり、私が本校でこうありたい、こういう教育をしたいと考えることを述べたいと思います。

1.自ら学びに向かう姿勢を育てたい

人間はみな「考える」ことが大好きです。宇宙や生命の謎、社会問題や国際問題、さらには「さっきの打席でなぜ自分は打てなかったのだろう」まで。考えることが好きなのは、もしかしたらそれが最も人間らしい行為だからかもしれません。しかし問題が複雑化・高度化するにつれ、高いレベルの知識習得や訓練(練習)が、考えるための基礎として必要になってきます。英単語を覚えたり計算問題のドリルをしたりするのは誰しも楽しくはありません。しかし「考える」という楽しい行為を成り立たせるには必要なことなのです。また、こうした地道な学びが、できる!という達成感も連れてきます。自ら学ぶチカラは一生の財産です。

2.多様性を尊重し平和を守る心を中心軸に据える

本校には実に多様な生徒たちが一緒に学んでいます。創立の時以来から一貫して多様性の受容を掲げている学校を私は他に知りません。キリスト教精神に基づく教育を行う学校はたくさんありますが、教会という設立母体に依らず個人の信仰に基づいて設立されたという点でも当初からオープンな学校でした。他者を知り、その考えを理解し、その気持ちに寄り添う共感力は、VUCAの時代*といわれる現代におけるキー・コンピテンシーのひとつです。それを教育現場の様々な場面で実践していくことで、本校はダイバーシティ先進校を目指します。

中学校高等学校校長 大坪 隆明

校長 大坪 隆明

プロフィール

20代後半を東南アジアで帰国子女教育と日本語教育の講師として過ごし、1992年帰国後、芝浦工業大学に事務職員として入職。入試・教務・学生指導・就職指導などの学生フロント部署の責任者を経験した後、学事部長として大学改革に携わる。2011年4月、芝浦工業大学中学高等学校の校長に就任。校舎移転や男女共学化を実行した。任期満了で校長を退任した2021年4月からは芝浦工業大学大宮キャンパス長。2022年4月より啓明学園中学校・高等学校に校長として着任。1960年生まれ、東京出身。

3.一人一人が納得する進路を得て卒業する

納得は結果がもたらすのではなく、その過程の充実ぐあいで左右されます。もちろん第一志望の行き先が得られれば嬉しいでしょうが、全員がそのような結果を得られるわけではありません。必要なのは「努力をしてきた」という実感です。高い目標を掲げて勉強や練習を繰り返す。結果が出始めて自信がつけばさらに目標を一段上げる。最後に自分自身を「頑張った」と褒めることができれば、納得がいきます。晴れやかな気分で卒業できるのです。「もう少し頑張ればもっとできたかも」という実感は、努力した人だけがわかります。何の努力もしなければ、残るのは後悔だけです。納得して卒業した卒業生が、啓明学園をさらに強くします。

今はまだ抽象的ですが、今後なるべく早く、上の3つを実現実行していくための具体策を進めていきたいと思います。

最後に、私は授業中の教室や練習中の部活にも顔を出します。また在室時はなるべく校長室のドアは開けておきます。どうか気軽に声をかけてください。

それでは、よろしくお願いします!

*VUCAの時代  V(Volatility:変動性)、U(Uncertainty:不確実性)、C(Complexity:複雑性)、A(Ambiguity:曖昧性)、先行きが不透明で、将来の予測が困難な時代

校長 大坪 隆明