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11月8日(土)歴史散歩~府中 大國魂神社を訪ねる~

府中熊野神社古墳 全国的にも珍しい上円下方墳

11月8日(土)希望者講習の一環で、「歴史散歩~府中 大國魂神社を訪ねる~」を行いました。

事前学習では、武蔵国国府であった府中の歴史と大國魂神社について学習しました。

古代、埼玉県北部にあったであろう関東の中心地が府中に移り、国衙や国分寺が整えられたことなどを確認しました。

また、大國魂神社の祭神である大国主命の日本神話での位置づけに触れました。大国主命の神話を紹介し、他の神々との関係性や、出雲国風土記と古事記での描かれ方や両神話の関係性を学びました。

日本神話にあまりなじみがない様子だったので、イザナギ・イザナミの国生み神話や黄泉国訪問譚なども紹介しました。

散歩当日は、並木道の参道を通って大國魂神社を参拝。宝物殿や資料館、武蔵国府址、国司館址へ行きました。

その後、府中の安国寺であり藤原秀郷館跡と伝わる高安寺に立ち寄り、さらに足を伸ばして府中熊野神社古墳まで散歩しました。詳しいことは不明ながらも古代府中の有力者の墓と考えられる上円下方墳を見学しました。併設の資料館で説明を受け、再現された石室にも入りました。

古墳の上部が円形で下部が四角い形状の上円下方墳は、全国で数基しか確認されていない珍しいものです。

近くでは三鷹、大きいものは埼玉県川越市で確認されています。近代以降の天皇陵もこの形式が採用されています。

府中や国分寺に住んでいる生徒達が多数参加してくれました。小さい頃に来たことがあっても、高校生とでは受け止められる知識の深さと思考力が異なります。地元の歴史と、そこにまつわる神話について知る良い機会になったのではないでしょうか。

府中駅

大國魂神社の大鳥居の前

高安寺山門前

国司館跡

大國魂神社拝殿前