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4年生:「水」の学習

 4年生では、1年間を通して「水」をテーマに学習をしています。例えば、社会科では、「くらしをささえる水」という単元では、自分たちが毎日使う水がどのようにして作られているのか、また、使った後の水はどのようにして処理されるのかを学習しました。啓明学園初等学校のすぐそばには、多摩川が流れています。そこで、総合科ではこの「水」をテーマにし、学びを深めてきました。

 学校がある昭島市は、東京都でも唯一、深層地下水を100%使用している市です。1学期の社会科見学では、昭島市水道部を訪問し、深層地下水とは何か、どれくらい時間をかけて水が届けられるのかについて学びました。実際に深層地下水を触ってみると、真夏の暑さを吹き飛ばすような冷たさに、子どもたちは驚いていました。また、安心しておいしい水を届けるために、昭島市がどのような取り組みをしているのか、お話しを伺うことができました。

 水がどのようにして家庭まで届けられるかを学習した後は、自分たちが使った水がどのように処理されるのかについて学びました。多摩川上流水再生センターを見学した際には、水を浄化するために、どれくらいの時間がかかるのかを考えながら施設内を見学させていただきました。その中で、水の循環の中に、自分たちの生活が大きく関わっていることを学習しました。

 「水」という言葉を聞くと、日常生活で使う水のことをイメージすることが多いと思いますが、私たちの生活も中で、水は様々な用途で使われています。そこで子どもたちは、昭島市にあるKurita Innovation Hub へ見学に行きました。栗田工業は、水処理の技術を生かして、工場で使用した水を回収・再利用することで産業や環境に貢献してきた会社です。この見学では、水の「冷やす・温める・溶かす」という機能を発揮させるために、どのような水処理がされているのか、また、その水が社会のどの場面で使われているのか、ということを学習しました。

 また、この栗田工業の水処理技術は国際宇宙ステーションでの宇宙飛行士の活動や生活にも関わっているというお話を伺うことができました。コップ一杯の水を宇宙に届けることにも莫大な費用がかかる中で、宇宙機内で発生する水分を回収して飲用可能なレベルの水質に再生処理するシステムを開発し、実証実験が完了したそうです。11月のL.C.D!では、これまでに学習してきたことをまとめ、発表します。「水」というテーマを元に、子どもたちがどのように自分の学びと考えを伝えるのか、とても楽しみです。