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総合:継ぐ展 久保田さんのお話

 6年生総合の時間に、ウェブデザイナーのお仕事をされている久保田さんに学校に来ていただき子どもたちがお話を聞く機会をもつことができました。とは言っても、子どもたちが聞いたのはデザインについての話ではありません。

 久保田さんは広島出身で今は吉祥寺に住んでいらっしゃいます。あることがきっかけで2015年から平和を伝える仕事をはじめたそうです。久保田さんのおばあさんは18才の時に爆心地から2.1kmの地点で被爆をされました。大学で仕事をしていたおばあさんですが、その日はたまたま仕事を休み家でピアノを弾いていたとのこと。久保田さんは、「そのたまたまのおかげで命を落とさずにすみ、今私がここにいるんです。」とお話をされました。

 

そんな久保田さんですが、正直小学生の時は「平和学習はもううんざり!」と思っていたそうです。しかし、外国へ行った際に海外の方から「広島は今は住める町ですか」「広島にも大きな穴があいていますか」「広島の人はアメリカを恨んでいますか」と問われました。さらに「教科書ではなく、あなたはどう思うの?」という問いにはっとされたとのことでした。

 そういったことがきっかけとなりご自分のおばあさんに被爆体験のことを聞いたり、被爆者の方にお話を聞いたりして平和を伝える活動を始めたそうです。しかし、そんな中であった、もりまさよさんに「私に何を聞きたいと思っているの?」「広島に何をしに来たの?」と問われたことも「自分が伝えなくては!」と思うきっかけとなったとお話してくださいました。

 

 子どもたちは1学期の総合の時間に「平和」について考える機会を持ってきています。また、秋に修学旅行で広島を訪れます。そこで見たり聞いたりしたことを自分の中で止めてしまっては意味がありません。そこから考え、行動する。その行動の中の1つとして伝える(継ぐ)、語り部となることができればいいな、と思っています。

【子どもたちが選ぶ「心に残った言葉」】

「未来はあなたたちが作る」

「平和にするためにあなたはどんなアクションを起こしますか」

「知っているつもりで知らなかった自分が恥ずかしい」

「知ることはあなたの意見を持つことにつながります。」