6年生:修学旅行を無事に終えて
- 日常
6年生にとっては、2度目の宿泊行事でした。今回の修学旅行では、4つ目標を意識して、普段はできない体験・出会いから、たくさんのことを学ぶことができました。
目標その一
『「平和学習」として、ヒロシマの地に立ち、人・もの・ことに出会うことによって、原子爆弾の脅威を知り、突然絶たれた日常や命に想いを向ける。』
みんなで折った千羽鶴をお献げした後、5つのグループに分かれて、ガイドさんと平和記念公園の碑めぐりをしました。資料館では、黒焦げのお弁当や三輪車、やけどや顔に出た紫色の斑点の写真、遺品のランドセル・・・受け止めきれない思いになった子どもたちもいました。
目標その二
『「歴史学習」として歴史ある地に訪れ、京都の地に立ち、世界遺産や国宝に触れることによって、先人たちの知恵や、今に繋がる歴史の重みを感じる。』
厳島神社、清水寺、妙心寺、金閣、平等院。どれも印象深い建物ばかりでした。特に妙心寺では座禅を体験し、庭の虫の声がよく聞こえました。8年がかりで描いたと言われる「雲龍図」(狩野探幽)は、とても迫力がありました。
目標その三
『平和と歴史を五感を通して学ぶことによって、「語り継ぐ」ことの大切さについて考える。』
ホテルでは、夕食後にふり返りの時間を持ちました。その日のことをじっくり思い出して話し合い、グループの代表者が発表をしました。一人で考えるよりも、深く考えることができたようでした。
出発の5日前に、事前学習として久保田涼子氏(継ぐ展代表)をゲストにお迎えし、「平和学習って何のためにするの?」という講座をしていただきました。「広島に行って知ったことや感じたことを誰に伝えたい?」「その人に、何を一番伝えたい?」「戦争起こさないために自分ができることはなに?」学びはまだまだ続きます。
目標その四
『宿泊を伴う生活の中で、思いやりを持つことや協力することを大切にし、初等学校最後の楽しい思い出を作る』
新幹線、バス、フェリー、ホテル…朝から晩まで一緒にいる特別な時間の中で、たくさんの笑顔を見ることができました。夏休みの宿泊行事を経て、行動・発言など様々な面で、子どもたちの成長を感じる修学旅行となりました。