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理科:5年生・電磁石

5年生の理科では『電磁石』を学習しました。これまでの実験で使ってきた永久磁石とはちがって、一度くっつくとなかなか離れません。みんなで交代しながら、10秒間引っ張り合いました。「ねじったら取れるかも!」「ここのわに口クリップを外してみたらどう?」と、頭をひねって考えました。

そのあと電磁石の仕組みを学習しました。「これに電気を流すだけで、鉄が磁石になるの?」と、導線を巻いただけのコイルを不思議そうに眺めていました。早速、その磁力を確かめます。巻き数の異なるコイルに電流を流して、鉄芯でクリップを釣りました。釣れないことが続くと、乾電池を替えたり、コイルから釘を多めに出したりと、班ごとに試行錯誤していました。

休み時間に理科室に集まり、釣りざおに細工をしている人たちもいました。乾電池をケースごと接着しています。次の実験には本格的な釣りスタイルで取り組むようです。

電池を直列つなぎで増やすと、突然釣れる数が増えました。すると「それはずるいよ!」という声が飛び交うようになりました。くぎの両端でクリップを釣ったり、一つひとつ手でそっと釘をくっつけたりと、さまざまな釣り方を試す班が出てきたからです。結果をグラフに記録しながら、他の班と競うように実験していました。

最後には、電磁石を利用した製品について調べました。扇風機、ドライヤーなどに電磁石が隠れていることがわかると、電磁石とモーターの関係に気づく人が出てきました。そこで理科室に眠っていた古いプロペラモーターを分解してみることにしました。細いドライバーを駆使して中を開くと、3個のコイルと2個の永久磁石が出てきました。さらに小指ほどのコイルを器用に伸ばして、「2m18cmです!そっちは?」と導線の長さを調査する班も現れました。学習が日常につながって、学びがさらに深まった瞬間でした。