資料請求

ニュース News

理科:5年生・花から実へ

5年生の理科では『花から実へ』の学習のまとめとして、「人工受粉」と「ハチ受粉」のどちらがよいのか、それぞれの立場に立ってディベートを行いました。ディベートは、それぞれのチームが具体的なデータ(根拠)を用いて主張をぶつけ合う、言葉を使ったスポーツのようなものです。

今回は書籍やインターネットを活用して、班で協力しながらできるだけ正確で新鮮な情報を集め、ディベートに備えました。なかには授業以外の時間も使って、反論されることを考えて一からプレゼンテーション資料をつくり直したり、研究機関のHPから得た数値をもとに自分でわかりやすいグラフをつくったりした人もいました。

国語でディベートをした経験のある子どもたち。ディベートの流れやルール、採点方法なども自分たちで決めて、いざ本番です。「ハチの受粉は正確ではない。逃げてしまったり、冬眠したりする。」「この本には冬も活動すると書いてある。」「活動はできるかもしれないけれど、質は悪くなる。」「図鑑で全種類のハチを調べたら、ハチは5~11月に活動すると分かった。冬に動けるハチはいない。」「人間でも冬は大変。」「でも人は仕事だから。」「りんご農家では平均年齢は65歳と言われている。はしごに上るだけでも負担。」このようにハチの生態や果樹園の実状を踏まえた意見などが飛び交いました。

全2回のディベートを終えても、「まだ言い足りないことがある!」と話し合いは自然と続きました。コストはどちらがかかるのか、環境に良いのはどちらなのか、今後の農業はどうなっていくのか…考えたいことは山積みです。
「人工受粉とハチ受粉どちらも取り入れたらいいと思う。」と話す人が出てきて、最後には動画を通して農家の人の声を聞きました。リンゴの花が咲く春にちょうど活動が始まるマメコバチ受粉を手伝ってもらっている、などといった秘密を知りました。ディベートを経て、自分たちの食生活や将来につながる奥深い受粉の世界を見ることができました。